
日野市の農業

東京都日野市は、都心から35km、人口16万6,千人(世帯数7万戸)です。
東京都のほぼ中央に位置し、北に多摩川、市内を浅川(多摩川の支流)が東西に流れ、かつて流域に田んぼも多く存在し、都内では有数の穀倉地帯でした。
しかし、中央線・京王線、中央高速道路・国道20号線が横断し、東京都心へのアクセスが非常に恵まれているため、都市化が急速に進行し、昭和40年代以降農地が激減しました。
田んぼ | 37ha |
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畑 | 193ha(うち樹園地 39ha) |
専業農家 | 31戸 |
兼業農家 | 360戸 |
個人直売所 | 103ヶ所 |
主な特産農産物
ナシ | 『多摩川梨』として親しまれ、「幸水」からはじまり、東京でしか購入できない「稲城」、東京生まれで大型梨の代表「新高」といった品種があります。 8月から11月にかけて旬のナシを市内各所の直売所で購入することができます。 |
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ブドウ | 東京生まれのブドウ『高尾』。JA東京みなみ管内は都内最大のブドウ生産地です。 市内各所の直売所で9月上旬に販売が開始されます。贈答品用としても人気が高く、宅配便により全国送付も可能です。 |
リンゴ | 東京都内では大変珍しく、リンゴの栽培がされています。もぎ取りができます。 |
トマト | 市場で高い評価を受けた「日野ファースト」をはじめ、数多くの品種がつくられています。 |
ブルーベリー | 健康食品として人気の高いブルーベリー。もぎとりを中心に毎年7月中旬から8月中旬まで収穫できます。 |
主な地区
日野地区 | 多摩都市モノレールと中央自動車道に挟まれた地区にナシの直売所があります。 |
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上田・宮地区 | 川崎街道の東側。果実栽培を中心とした農家が多く、ナシとブドウの直売所があります。野菜の直売所も市内31戸の農家で開設しています。 |
万願寺地区(万願寺・下田) | 多摩都市モノレール万願寺駅の周辺で、ブルーベリーの摘みとり農園があります。新撰組の土方歳三資料館があります。 |
新井・落川地区(新井・石田・落川) | ブルーベリーの摘みとり、ナシのもぎ取りができる農園があります。 |
百草地区 | ブルーベリーの摘み取りが3つの農園でできます。市内で唯一のリンゴのもぎとりができます。 また、日野市で唯一の牧場で毎日生産される新鮮な牛乳を使った手作りジェラードがあります。 鶏卵も生産されています。 |
東光寺地区(栄町・新町) | 野菜栽培を中心とした地区。トマト栽培農家が多く、ハウス・露地栽培ともに盛んです。果樹もナシ・ブドウの直売所や、ブルーベリーの摘みとり農園もあります。 |
川辺堀之内地区(川辺・堀之内) | 野菜栽培を中心とした地区。トマト栽培農家が多く、ハウス栽培による『ファーストトマト』の直売所があります。 |
南平地区 | ナシの直売所・もぎ取りのできる農園があります。 |
豊田地区 | 果樹(ナシ・ブドウ)の直売所があり、ブルーベリーの摘みとりもできます。 |
平山地区(平山・東平山・西平山) | 野菜栽培を中心とした地域ですが、ナシ・トマト等も栽培しています。農家庭先直売所もあります。 |